マイナンバーカードの健康保険証利用が進められています。
令和6年(2024年)秋に、現在の健康保険証が廃止されマイナンバーカードと一本化されると発表されました。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
病院へ行くときなどで健康保険証を使うことは非常に多いです。
会社や自治体から交付された健康保険証をお持ちかと思います。
現在、健康保険証をマイナンバーカードと一緒にする取り組みが進められています。
令和6年(2024年)秋に健康保険証を廃止、マイナンバーカードと一本化されると発表されました。
今回は、こちらの話題についてご紹介いたします。
※ 今回の記事は2022年現在の速報的な内容となり、今後変更される可能性があります。
【令和6年(2024年)秋】健康保険証を廃止。マイナンバーカードと一本化。メリット・デメリットは?
健康保険証を廃止のニュースは10月13日に発表されました。
ニュースサイトを一つご紹介します。
河野デジタル大臣の会見で正式に明らかになった形です。
マイナンバーカードの保険証登録については、既に政策がすすめられています。
僕も先日登録が完了しています。
令和6年(2024年)秋からは、保険証はマイナンバーカードで利用ということが原則となります。
残り2年程となりますが、どうなるのか気になるところです。
追記、3月7日閣議決定がされました。
2023年3月7日、健康保険証とマイナンバーカードの一体化について閣議決定がされました。
カードを紛失した人は資格確認書を発行して対応することなども決まりました。
4月再追記、改正マイナンバー法が衆議院を通過しました。
保険証のマイナンバーカード利用を含む法案が衆議院を通過しました。
最初の予定通り令和6年(2024年)秋のスタートとなりそうです。
マイナンバーカードって、今どれくらい普及しているの?
令和4年10月現在、マイナンバーカードの普及率は56%となっています。
PRをよく見かけますが、半数ほどと知り少し驚きました。
保険証の利用は、いわばサブの目的で真の目的はマイナンバーカードの普及そのものなのでは…という意見もあるようで、なるほど確かにと個人的には思います。
デジタル化社会へ進むには、マイナンバーカードは不可欠なようです。
どのように政策が進んでいくか注目していきたいです。
次の項では、健康保険証をマイナンバーカードにした場合のメリット・デメリットについてご紹介いたします
健康保険証×マイナカードのメリット・デメリット
健康保険証のマイナンバーカード一本化については、前から言われてはいましたが突然、大々的に発表され、驚いたという方も多いかもしれません。
マイナンバーカードと一体化してどんなメリットがあるのでしょうか。
また、考えられるデメリットはどんなものでしょうか。
【メリット】医療の質の向上や、事務負担の軽減
色々なメリットがあるようですが、僕が個人的に良いなと思うのは、この二つです。
まずは、医療の質の向上です。
マイナンバーカードと健康保険が結び付くと過去の診療情報が閲覧できるようになるそうです。
患者側としては、治療や薬だけでなく、特定検診結果なども閲覧できるのは良いなと思います。
また、患者の同意があれば医療機関も情報を閲覧できるようになるようです。
そういった情報を元に治療が受けらるのはメリットだと思います。
次に事務負担の軽減です。
おそらく医療機関の負担も軽減されることになると思うのですが、社労士をしている身としては会社や行政機関の負担の軽減に期待をしています。
健康保険証の発行は、社会保険実務でも多くの人が経験するところだと思います。
役所の人も大変だろうな…とよく思っています。
また、マイナンバーカードと一体化すると、高額療養費の限度額認定証もマイナンバーカードで対応できるようになるそうです。
厚生労働省のリーフレットを引用します。
こういった形で事務負担が軽減されるのはメリットですね。
【デメリット】紛失した時のリスクが〇倍?
マイナンバーカードの安全性の問題…というのはよく言われていますが、個人的にデメリットだと思うのは紛失した時のリスクです。
今回は健康保険証を中心にご紹介しましたが、運転免許証も一本化を進めていくそうです。
そうなると…
マイナンバーカードを紛失したら、保険証も運転免許証も全部紛失と同じだ!
ということが考えられます。
この手の証明書の再交付には身分証明書を使うことが多いです。
マイナンバーカードに、全部まとめてしてしまうと、再交付するにも身分証が何もない状態になってしまうのでは…と思ってしまいます。
この辺りは、対策が必要かもしれません。
全てをスマホに…というのと似たような問題ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 令和6年(2024年)秋に、健康保険証が廃止され、原則はマイナンバーカードと一本化されると発表されました。
- 医療情報の閲覧による医療の質の向上や、事務負担の軽減につながるなどのメリットがあります。
- 紛失した時のリスクは大きくなるデメリットが、予想されます。
なかなかうまくいっていない印象のある日本のデジタル化がどうなっていくのか要注目ですね。
マイナンバーカードについては、専用サイトもありますので併せてご参考ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。