社員が労災でケガなどをしたとき、利用した病院によって手続きが変わってきます。
受診した病院が労災指定か調べる方法をご紹介いたします。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
業務上や通勤中のケガ等は、労災保険の対象になります。
医療機関は労災指定がされているところと、されていないころがあります。
今回は、労災指定病院(医療機関)の調べ方(労災保険指定医療機関検索)についてご紹介いたします。
【検索ツール】労災指定病院(医療機関)の調べ方
医療機関が労災指定かどうかの確認は、厚生労働省のサイトで確認ができます。
サイトを引用してご紹介いたします。
医療機関の名称から、所在地から、診療科目からと検索が可能です。
被災した社員さんが事前に労災指定かどうかを確認したいときは、所在地検索が便利ですね。
実際に情報を入力して、検索画面を確認していきます。
検索結果画面を確認
先ほど紹介の検索サイトへ、某医療機関の名前を入れて検索をしてみました。
次のような画面が表示されます。(公開情報ですが、各情報は伏せてあります。)
このように労災指定医療機関であった場合は、情報が表示されます。
表示される情報は、
- 指定番号
- 名称
- 郵便番号
- 所在地
- 電話番号
となります。
上部にあるボタンで詳細表示にすると、診療科目まで確認ができます。
療養の給付請求書を作成
労災指定の医療機関を受診したときは、労災保険の療養の給付請求書を作成します。
業務災害の時は様式第5号、通勤災害の時は様式第16号の3となります。
こちらを作成して、医療機関等の窓口へ提出します。
健康保険を使ってしまうと、医療費の変換が発生してしまうのでご注意ください。
因みに、労災保険は雇用保険などのように資格取得の手続きは不要で、被用者全員が利用できます。
労災指定ではなかったときは…
受診した医療機関が労災指定ではなかったときでも、労災保険は使用できます。
ただし、手続きの流れが変わってきます。
労災指定の時は、先ほどご紹介の療養の給付請求書を提出することで、窓口での支払いをゼロにすることができます。
一方で、労災指定ではなかったときは、療養の給付請求書は使えません。
療養の費用請求書を作成することになります。
療養の給付との違いは、いったん窓口で治療費を全額負担して、後から請求書することで費用を給付される点です。
様式は同様に厚労省のサイトからダウンロードできます。
業務災害用、通勤災害用の違いのほか、薬局用、柔整用、はり・きゅう用など区分けされていますので、ご注意ください。
健康保険が利用できないのは、労災指定の時と同様です。
ご確認のうえ、お手続きいただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
労災指定病院の調べ方と検索ツールの使い方を中心にご紹介いたしました。
- 医療機関が労災指定かどうかの確認は、厚生労働省のサイト(➡ 労災保険指定医療機関検索)で確認ができます。
- 労災指定だった場合は、療養の給付請求書を作成して、窓口へ提出します。
- 医療機関が労災指定ではなかった場合は、いったん治療費を支払った後に、療養の費用請求書で給付金を請求します。
労災のお手続きの際は、ぜひご参考ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。