新年度が始まり初任給を受け取る社員さんが増える時期です。
初任給から厚生年金・健康保険が引かれていない?ということはありませんでしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
新卒社員さんは、厚生年金や健康保険に加入することがほとんどです。
初任給の明細書で、厚生年金や健康保険料が控除されていないことがありませんでしょうか。
今回は、初任給と社会保険料(厚生年金や健康保険料)、雇用保険料についてご紹介します。
【厚生年金・健康保険】初任給から保険料が引かれていない?初任給と保険料の関係
うれしい楽しいお給料ですが、色々なお金が控除されます。
厚生年金や健康保険が代表的なものですが、初任給からは控除されていないことがあります。
初任給から控除される保険料は、会社の賃金ルールによって異なってきます。
私は、最初の給与から厚生年金・健康保険料が控除されていません。
というときは、給与の支払いが当月支給になっているはずです。
例えば、4月1日に入社して4月25日に最初のお給料が支払われるときです。
厚生年金・健康保険料は、翌月のお給料から控除するのが一般的です。
そのため、4月1日に入社後最初に厚生年金・健康保険料が控除されるのは5月となります。
逆に、給与の支払いが翌月払いになっているときは、最初の給料から控除がされます。
例えば、4月1日に入社して5月25日に最初のお給料が支払われるときです。
労働条件通知書や雇用契約書で賃金の締め日・支払日をご確認いただければと思います。
なお、40-65歳で控除される介護保険料も同様の扱いです。
当月支給なので厚生・健康保険は控除されてないですが、雇用保険料が控除されています…。
それでは、雇用保険はどうなるのでしょうか。
初任給と雇用保険料の関係は?
お給料から控除される保険料と言えば、厚生年金と健康保険以外に雇用保険料があります。
雇用保険料は、厚生年金・健康保険と控除のルールが異なっています。
雇用保険料は、当月・翌月支給にかかわらず最初に受け取るお給料から控除がされます。
そのため、当月支給の会社は最初のお給料から雇用保険料だけが控除されている形になります。
保険によって控除の扱いが異なるので、ご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初任給と保険料の関係についてご紹介いたしました。
- 給料からは各種保険料が控除されますが、初任給からは、厚生年金・健康保険料が控除されていないことがあります。
- 初任給から控除される保険料は、会社の賃金ルールによって異なり、当月払いだと初月は控除されず、翌月払いだと最初から控除があります。
- 雇用保険料は、当月・翌月支給にかかわらず、最初に受け取るお給料から控除がされることになります。
疑問に思うことがありましたら、賃金ルールなどご確認いただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。