【現在は廃止】厚生年金の被保険者証とは…?

社会保険コラム

健康保険や雇用保険には、加入証明となる被保険者証があります。

厚生年金に被保険者証はあるのでしょうか。

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

フルタイムの正社員などは、会社で厚生年金に加入することになります。

健康保険証のような加入証はあるのでしょうか。

今回は、厚生年金の被保険者証についてご紹介いたします。

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【現在は廃止】厚生年金の被保険者証とは…?

【現在は廃止】厚生年金の被保険者証とは…? 

会社などで加入する保険は、健康保険や厚生年金、雇用保険があります。

健康保険と雇用保険は、加入手続きが終わると、それぞれ被保険者証が発行されます。

※健康保険証の正式名称は、健康保険被保険者証です。

ところが、厚生年金の被保険者証は、ほとんどの方が聞いたことがないかと思います。

厚生年金にも被保険者証はあるのでしょうか。

昭和29年5月~昭和49年10月までに厚生年金に加入した人は、厚生年金被保険者証が交付されまていました。現在は、交付されておりません。

厚生年金の制度創設当初からしばらくの間は、厚生年金の被保険者証が交付されていました。

その後、昭和49年10月からは国民年金と共通の年金手帳を使うことになり、厚生年金被保険者証は廃止されました。

そのため、厚生年金の被保険者証になじみがある方は現役世代では少ないかと思われます。

厚生年金被保険者証は、どんなデザインだったのでしょうか?

年金機構のサイトのイメージを引用します。

日本年金機構 基礎年金番号・基礎年金番号通知書・年金手帳について より引用。

これ以上大きな画像が見つからず見辛いのですが、クリーム色の様式だったようです。

 



年金手帳→基礎年金番号通知書へ

年金手帳→基礎年金番号通知書へ

厚生年金被保険者証は、昭和49年10月からは廃止され年金手帳が代わりとなりました。

その後、年金手帳も令和4年4月以降は廃止され、基礎年金番号通知書が加入通知書となっています。

ただし、年金手帳や基礎年金番号通知書は、厚生年金だけでなく、国民年金に加入したときにも発行がされます。(多くのケースでは20歳のタイミングで国民年金に加入して発行されます)

つまり、厚生年金の加入証にはなりません。

そのため、厚生年金の加入証のようなものは、現在はないということになります。

厚生年金に加入していることは、どう確認すればよいですか?

年金の加入記録は、ねんきんネットというサービスで確認ができるようになっています。

こちらを活用されることをお勧めいたします。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

厚生年金の被保険者証についてご紹介いたしました。

  • 厚生年金被保険者証は、昭和29年5月~昭和49年10月まで発行されていましたが、現在は廃止されています。
  • その後は年金手帳が発行され、現在は基礎年金番号通知書が発行されています。
  • 基礎年金番号通知書で厚生年金の加入確認はできませんが、ねんきんネットなどで確認することができます。

過去のものとなりますが、厚生年金について、ご参考いただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



☆この記事を書いた人☆
社労士 鈴木翔太郎

東京の秋葉原の社会保険保険労務士です。
社会保険・労働保険などの手続きを中心に労務関係のお仕事をしています。ハローワークや年金事務所・労働基準監督署へ提出する書類でお困りの際はぜひお声かけください。
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