—とある会社を経営するケンタくん。外国籍の社員さんを採用することになりました。
この前、面接に来た趙さんを採用することにしたよ。
中国籍の人ですよね?頑張ってくれそうでしたよね。
外国籍でも社会保険の手続きは、同じようにするんだよね?
通常の資格取得届に、ローマ字氏名届が必要な場合があるので、忘れないようにしてくださいね。
そうなんだね!忘れないようにするよ。
外国籍の従業員さんを採用し、
社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入するとき、
資格取得届と一緒に、ローマ字氏名届を提出する必要がある場合があります。
いったいどんなものなのでしょうか。
事例と記載例を併せてご紹介いたします。
ローマ字氏名届について、動画でも解説させていただきました。
併せてご覧ください。
【記載例付き】ローマ字氏名届とは、どんなもの?省略できる?
社会保険の加入者のお名前は、漢字とカタカナで管理をされています。
しかし、外国籍の方は、より正確な記録管理をするため、ローマ字の氏名も併せて提出をすることとなってます。
カタカナの読み方だと、微妙に違ったりすることがありますよね。
例えば…
Davidです。よろしくおねがいします。
この David さん、デビッド、デイビッド、デヴィッド…など色々な仮名表記が考えられます。
アルファベットで管理すれば、間違いない、というところです。
従業員さんの年金記録が適正に管理されるように、適正に手続きを行っていただければと思います。
次の項から、書き方を確認していきましょう。
社会保険のお手続きは、社会保険労務士へお任せください!
マイナンバーが、結びついているときは省略できます。
まず、最初にご案内です。
ローマ字氏名届は個人番号(マイナンバー)と基礎年金番号が結びついている場合は、提出を省略することができます。
参考に、日本年金機構のページを引用します。
個人番号(マイナンバー)と基礎年金番号が結びついているない方は、提出が必要=結びついていれば提出不要ということですね。
資格取得届にマイナンバーを記入すれば、オッケーです。
その他個人番号の結びつき状況につきましては、管轄の年金事務所へ問い合わせてみましょう。
つまり、ローマ字氏名届の提出が必要な人は…
- 個人番号(マイナンバー)と基礎年金番号が結びついていない人
- 番号制度の対象外である方
ということになります。
マイナンバーを記入して、通常通りに資格取得届だけを提出すればオッケーです。
【記載例】事例と一緒に、ローマ字氏名届の書き方を確認【ダウンロード】
では、提出が必要だったとして、書き方を確認していきましょう。
まずは、年金事務所のホームページからローマ字氏名届をダウンロードしましょう。
年金事務所の記載例もありますが、僕の方でも事例と記載例をご紹介します。
株式会社 黄金旅程(代表取締役 ケンタ)にて、
外国籍の従業員 趙 橙(チョウ チェン)さん(女性)を採用しました。
アルファベット表記では、Cho Cheng、また、年金 花子という通称名があります。
社会保険に加入するため、資格取得届を作成します。
趙さんの、年金番号は1234-567890、生年月日は1990年8月9日です。
日本に住民票登録をしています。
以上の情報をもとに作成したローマ字氏名届が、こちらです。
※ 押印欄は、現在廃止されています。
漢字氏名と通称名につきましては、任意となっておりますので未記入でも大丈夫です。
欧米の方ですと、漢字氏名を持っていない人もたくさんいますね。
資格取得届と一緒に、年金事務所(事務センター)の適用課へ提出します。
ローマ字氏名は、在留カードや住民票で確認
こちらを提出しても、内容が誤っていては困ってしまいます。
在留カードの添付はせずに、提出をしますので、間違いがないか確認してから、提出しましょう。
住民票の有無の確認を忘れずに!
住民票の有無の確認欄があります。
日本で住民登録されているかを、従業員さんに確認を取り、忘れないように、丸を付けましょう。
第3号被保険者の場合も、ローマ字氏名届を提出します。
従業員さんに扶養配偶者がいる場合、年金事務所へ3号届を提出しますね。
その配偶者さんが、外国籍である場合、
第3号被保険者用のローマ字氏名届を作成・提出することになります。
記入の仕方は同じですが、用紙が違うものになりますので、ご案内いたします。
こちらも、記録の適正な管理に必要なので必ず提出をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
簡単に振り返りをさせていただきます。
- マイナンバーと基礎年金番号の結びつきができていれば、提出省略可能
- 提出が必要な場合は資格取得届と一緒に提出
- 配偶者の第3号届を提出するときは、被扶養者分も提出
書き方でわからないことがあるときは、参考にしていただければ幸いです。
今回の内容を動画でも解説させていただきました。
併せてご参考ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。