【令和2年9月】厚生年金標準報酬月額の上限が62万円⇒65万円に変更になります。

しごとのコラム

—とある会社を切り盛りするケンタくん。社会保険のことについて、気になることがあるようです。

ケンタ(社長)
ケンタ(社長)

報酬額が100万でも200万でも、厚生年金の標準報酬月額は、上限の62万になるんだね。

ココア(総務)
ココア(総務)

そうですね。健康保険の標準報酬月額は139万が上限ですので、間違えないようにしましょうね。

この上限が変わることはあるのかな?

今年(令和2年)の9月から、上限が65万に変更になりますよ。

そうなんだね。気をつけなきゃ!

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

厚生年金保険法の改正により、

令和2年(2020年)9月から厚生年金の標準報酬月額の上限額が、62万から65万へ変更になります。

今回は、こちらの改正のご紹介です。

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厚生年金標準報酬月額の上限が62万円⇒65万円に変更になります。

厚生年金保険の標準報酬月額の上限が、62万円⇒65万円に変更になります。

まずは、年金機構のお知らせをチェック!

標準報酬月額の上限が、620,000円⇒650,000円へ変更になります。
(年金機構風に書くと、620千円⇒650千円)

今までは、報酬額が605,000円以上の場合、厚生年金の標準報酬月額は620,000円の上限で固定されていました。

それが、今年(令和2年)の9月から変更になるというわけですね。

具体的な金額は、以下の通りです。

報酬額 605,000円以上635,000円未満 = 標準報酬月額 620,000円

報酬額 635,000円以上 = 標準報酬月額 650,000(新上限)

令和2年9月以降は、

報酬額が100万の人も200万の人も、厚生年金の標準報酬月額は65万ということになります。

保険料額を確認!

それでは、実際の保険料額を確認します。

厚生年金の保険料率は、18.3%ですので…

標準報酬月額が650,000円になると、118,950円となります。

10万以上!?給料がなくなっちゃうよ!

厚生年金保険料は、折半となっておりますので、

実際に、お給料から天引きする分は、この半分の59,475円ですね。
(それでも、なかなかの金額ですが…)

報酬額が100万や200万の方は、負担が大きくなるかたちになります。

また、会社としても納付額が上がることになりますね。

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年金機構より、改定通知書が届きます。

年金機構より、改定通知書が届きます。

先程の、年金機構のホームページによると、新等級に該当する方がいる会社さんへ

令和2年9月下旬以降に「標準報酬改定通知書」が届きます。

給与計算の際に、金額を間違えないようにご注意ください。

万が一、対象になる人がいそうなのに通知書が届かないという場合は

管轄の年金事務所へ問い合わせをすることを、お勧めします。

保険料額にかかわることなので、慎重になるに越したことはないかと思われます。

健康保険と介護保険の標準報酬月額の上限は、変更なし!

これまでご紹介させていただいたものは、厚生年金保険料の標準報酬月額となります。

健康保険と介護保険の標準報酬月額は、もともと上限が1,390,000円ですので、

今回の改正とは、関係がないことになります。

まとめ ~定時決定と併せてご確認ください~

いかがでしたでしょうか。

  • 令和2年9月より、厚生年金の標準報酬月額の上限額が、62万から65万へ変更
  • 報酬額が、635,000円以上だと標準報酬月額が650,000(新上限)になり、保険料額が増加
  • 対象者がいる会社へ、令和2年9月下旬以降に「標準報酬改定通知書」が届きます。

9月は、算定基礎届の定時決定による保険料の変更が行われることも多いですね。

今年は併せて、こちらの上限の変更も行われます。

給与計算の際、ご確認いただければと思います。

今後も適用拡大の改正が予定されており、保険料はこれからも増えていきそうですね。

支え合いの年金制度が、今後どうなっていくのか注目する必要がありそうです。

社会保険料のこと、社会保険のお手続きでお困りのことはございませんか?

社会保険労務士へご相談ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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☆この記事を書いた人☆
社労士 鈴木翔太郎

東京の秋葉原の社会保険保険労務士です。
社会保険・労働保険などの手続きを中心に労務関係のお仕事をしています。ハローワークや年金事務所・労働基準監督署へ提出する書類でお困りの際はぜひお声かけください。
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