雇用保険と言えば、失業中の給付金などを中心に使われる公的保険です。
同じような名前の失業保険という保険を聞いたことはありませんでしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
会社等で加入する公的保険の一つに雇用保険があります。
主な使われ方としては、失業中に受け取る給付金が有名かと思います。
一方で失業保険という言葉を聞いたことはありませんでしょうか。
雇用保険と失業保険の違いとは…?
雇用保険と失業保険…
似たようなイメージがありますが、何か違いはあるのでしょうか。
失業保険は、雇用保険の前身の制度ですが、現在も通称として使われることが多いです。
現在は、失業保険という公的保険はありません。
雇用保険のメインが失業中の給付であるため失業保険と呼ばれることが多いです。
そのため、失業保険という言葉は、多くの場合雇用保険を表していることになり、基本的には同じものと思って問題はありません。
因みに、雇用保険法の前身は、失業保険法という法律でした。
現在は、失業中以外の給付金等も整備されているため、失業保険法➡雇用保険法へグレードアップした形になります。
雇用保険は、在職中でも受け取れる給付があります。
雇用保険は、失業中の給付以外も給付制度が整備されています。
どういった給付があるのでしょうか。
育児休業中の給付金や教育訓練を受けた際の給付金などがあります。
出産・育児に伴いお仕事を退職するケースは少なくありません。
本人が希望してではなく、消極的に退職というケースもあるかもしれません。
そういった社員さんの雇用を継続するために雇用保険から給付金が支給されます。(要件があります)
その他、スキルアップ等で教育訓練を受ける際の補助として、教育訓練給付という給付金あります。
教育訓練給付は失業中だけでなく、在職中でも受け取ることができます。(要件があります。)
その他、介護休業中の給付金など雇用に関する様々な制度が整備されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雇用保険と失業保険の違いについてご紹介いたしました。
- 現在、失業保険という名前の公的保険はありませんが、雇用保険の通称として使われることが多いです。
- 雇用保険法の前身は、失業保険法という名称でした。
- 雇用保険は、失業中の給付以外にも育児休業中の給付金や教育訓練給付などが整備されています。
似たような名前で紛らわしいかと思いますので、ご参考いただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。