毎年、10月は、年次有給休暇の取得促進月間となっております。
働き方改革が叫ばれる昨今ですが、現在の有給取得率はどれくらいなのでしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
日本は、有給取得率が低いとささやかれることが多いですね。
そんな空気を打破するためなのか、毎年10月は取得促進月間とされています。
取得率はどれくらいなのでしょうか?外国と比べると、どんな状況なのでしょう?
年次有給休暇の取得について、ご紹介いたします。
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10月は、取得促進期間!年次有給休暇の取得率はどれくらい?
有給を使うと、お休みなのにお給料が支給される夢のような一日が送れますね。
ただ、やはり使いづらい空気というのは、僕もサラリーマン時代感じていました。
そんな年次有給休暇の取得率が、こちらです。
出典: 厚生労働省 『10月は「年次有給休暇取得促進期間」です。』
波があるように見えますが、概ね50%前後というところでしょうか。
大体半分くらい使えていることになります。
ただ、この取得率はこんなケースが含まれている気がします…。
退職するので、たまっていた有給をまとめて消化します!
こんな経験ありますよね。(僕はあります)
僕の推測なのですが、このパターンで有給を使うケースは、結構多いのではと考えています。
そのため、退職を予定せず、在籍中に有給を取得するという意味では、
もっと取得率は低くなっているのではないでしょうか。
政府目標は、70%!
この記事を執筆する際、初めて知ったのですが、
政府としては、2020年に70%という目標で取得を促進していたようです。
さきほど、紹介した取得率の推移では、
平成30年(2018年)で52.4%となっています。
目標までは、厳しそうなのが現実ですね…。
海外と日本の有給取得率を比較
よく日本は、海外に比べて有給取得率が低いと言われています。
海外は、どんな状況なのでしょうか。
ありがたいことに、旅行会社のエクスペディアさんが、
世界各国の有給休暇取得状況という調査を行っております。
今回は、こちらを引用させていただきます。
出典 : エクスペディア 有給休暇取得率4年連続最下位に!有給休暇国際比較調査2019
ヨーロッパ強し!といったところですね。
これは、聞いた話ですが、ヨーロッパの中では、
取得100%が当然なため、そもそも取得率という概念が存在しません!
という国もあるようです。
このグラフに載っていない国では、そんなところもあるかもしれませんね。
支給日数が国によって違うという点も興味深いです。
今後の数値にも注目です。
まとめ ~目指すは、取りづらい世の中からの脱却!~
いかがでしたでしょうか。
- 日本の年次有給休暇の取得率は、50%前後で推移している。
- 政府の目標は、70%で厳しい状況である。
- 海外では、取得率100%のところもあり、日本は低い水準。
労働基準法の改正で、
「法定の年次有給休暇日数が10日以上の人」に対して、5日の取得が義務付けられました
これで取得率は上がるかもしれませんが、
有給をとりづらい空気を何とかしていかないと、
本来の年次有給休暇の目的を果たせないような気もします。
すこしずつでも、社会が変わっていくようになれば良いですね。
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有給を後から申請するのは、アリ?の記事は➡こちら
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