厚生年金(健康保険)の書類の提出先といえば、日本年金機構です。
年金機構には、年金事務所とは別に年金事務センターという拠点があります。年金事務所とどう違うのでしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
厚生年金をはじめ、社会保険関係の書類は日本年金機構へ提出をします。
(健康保険組合に加入しているときは、組合へも提出します)
年金機構と言えば、年金事務所が有名ですね。
しかし、年金機構には年金事務センターという拠点もあります。
年金事務所とはどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、日本年金機構の事務センターについてご紹介します。
【郵送専門の拠点】年金機構の事務センターとは?年金事務所との違いは…?
年金事務センター…年金事務所に比べると聞き覚えがない方も多いかと思います。
いったいどんなところなのでしょうか。
年金事務センターは、郵送で受け付けた各種書類の事務処理を専門に行うところです。
年金事務所のように窓口(対面)での業務を行っていないところが大きな違いです。
また事務センターは、年金事務所と違い都道府県ごとに複数設置されていません。
現在は、全国で15箇所となって都道府県を跨ぎ、広域的に事務処理をしています。
年金事務センターの住所や電話番号一覧を確認。
年金事務センターの住所や電話番号の一覧はありますか?
コチラが、現在の年金事務センターの一覧表です。
多くのセンターで都道府県を跨いで管轄が決められていますのでご注意ください。
例えば、千葉県と山梨県の会社は東京広域事務センターが管轄となります。
因みに、数年前までは各都道府県に1つ事務センターがありました。
年々集約が進み、現在は15箇所となっています。
今後も集約が進むことが考えられますので、ご確認のうえ書類の提出をしていただければと思います。
【保険証返却も同様】事務センターと年金事務所、どっちへ届ければ良い?
ここまで、年金機構には郵送の事務処理専用の事務センターがあるとご紹介しました。
そうなると…
書類は、どっちに届ければ良いの?
と、思うかもしれません。
結論としては、どちらへ届けても処理はされます。
資格喪失を電子申請した時は保険証だけを返却することになりますが、その時の返送先も事務センター、年金事務所どちらでも大丈夫です。
例えば、東京都千代田区にある会社(A社)があったとします。
年金機構へ書類を提出するときは、千代田年金事務所でも東京広域事務センターでもどちらでも大丈夫です。
事務センターと年金事務所、どちらが良い?
事務センターと年金事務所、どちらへ提出しても処理はされます。
ただし、それぞれの特徴があります。
各種書類は年金事務所へ提出しても、多くは事務センターへ回送されて処理がされるそうです。
そのため、処理速度としては事務センターへ直送した方が早くなることが多いです。
そのかわり、年金事務所は窓口で相談ができるのでわからないことを聞いてからその場で提出ということもできますね。
どちらも良い部分がありますので、うまく使い分けていただければと思います。
因みに、年金機構としては業務をまとめるため事務センターへの一括届出を推奨しているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 日本年金機構には、年金事務所の他に郵送専門の事務処理を集中して行う拠点「事務センター」があります。
- 事務センターは、現在全国に15箇所あり、住所や電話番号は年金機構のホームページで確認ができます。(➡ 日本年金機構 事務センター一覧 )
- 事務センターと年金事務所、どちらへ届けても処理はされますが事務センターの方が早いことが多いです。
年金の役所と言えば、年金事務所で定着しているので、あまり馴染みがないかもしれません。
事務センターから郵便物などが届いたときなどご参考いただけますと幸いです。
事務センターは広域化が進んでいて、内部でどれだけの量をこなしているのか…と気になります。
よくお世話になっているところですので、応援したいところです。
年金事務所のお仕事紹介の記事を以前書かせていただいたことがあります。
よろしければ合わせてご参考ください。
社会保険・労働保険のお手続きは社会保険労務士へご相談ください。
会社様の代わりに書類の作成・提出を代行いたします。
ご依頼・ご相談はホームページよりお待ちしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。