労働者が介護休業を取得するときは、会社へ申出をする必要があります。
申出書のテンプレートは、厚生労働省のサイトで入手できます。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
対象の家族を介護する労働者は、介護休業を取得することができます。
介護休業を取得するためには、本人が会社へ申出書などの書面を提出する必要があります。
申出書は、決まった様式があるわけではありませんが、厚生労働省が様式例を公開しています。
今回は、介護休業申出書についてご紹介します。
書き方も併せてご紹介いたしますので、ご参考ください。
【記入例で確認】介護休業申出書とは…【ワードテンプレート有】
冒頭でもご案内の通り、介護休業申出書は決まった様式があるわけではありません。
とはいえ、何を記入すればよいかわからないかと思います。
そこで厚生労働省は、様式見本を公開しています。
大分労働局のページにはWord版も併せて公開されていましたのでご案内いたします。
サイトは、こちらです。
他の育児・介護の様式もそろっているので、とても便利です。
ただし、こちらの様式例は「~規則(第●条)に基づき~」というようにサンプル的なものになっています。
そのため、こちらのPDFをそのまま使うのは難しいかと思います。
Word版を会社に併せて加工してからの利用する必要があります。
次の項では、様式例を使って書き方を確認します。
介護休業申出書の書き方・記入例
まずは、上の部分です。
提出先は、代表者でなく、部長などでも問題ありません。
所属先が特にないときは「所属」欄は削除しても良いと思います。
また、「規則(第●条)に基づき~」のところは、会社の規則に併せて書き直す必要があります。
介護を必要とする理由とは。
次は中央部分です。
対象家族の情報と介護が必要な理由、休業の期間を書きます。
今回は配偶者の休業を11月の1ヶ月間取得するものとします。
介護休業は、高齢者だけでなく子や孫の介護でも利用できます。
対象家族の範囲については、別記事もご参考ください。
介護を必要とする理由って何を書けば良いですか?
理由の欄で、対象家族が要介護状態であることを伝えることになります。
凄く詳細に書く必要はありませんが、生活が困難であることなどを伝える必要があります。
市区町村の要介護認定を受けているときは、その旨を記載しても良いかと思います。
介護休業は子や孫も対象になるので、要介護認定は必須要件ではありません。
厚生労働省が、常時介護を必要とする判断基準を公開しているのでご参考ください。
休業期間は、最大で93日間です。
分割して3回まで取得することが可能です。
申出が遅れた理由とは。
最後は申出に係る状況を記入します。
介護休業は、休業開始の2週間前までに申出ることが決められています。
万が一遅れてしまったら、理由を記入します。
どんな理由が考えられますか?
実は僕自身は遅れたケースを見たことがないのですが、考えられる理由は…
例えば
- 急なケガなどで介護が必要になった(2週間待てない)
- 労働者本人が、体調不良等で仕事に来ていなかった。
こういった理由が考えられるかと思います。
ただし、基本は2週間前の申出が必要なので、やむを得ない理由の時だけ使用するかたちになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 労働者が介護休業を取得するときは、会社へ申出をする必要があります。
- 決まった書式のものはありませんが、厚生労働省がモデル様式を公開しています。
- 対象の家族や介護の理由等を書き、2週間前までに申出ます。
介護休業を取得する人が出た場合はご参考ください。
雇用保険に加入しているときは介護休業給付金を申請するかと思います。
給付金をハローワークへ申請するとき、添付書類としても使うことになります。
提出忘れのないようお気を付けください。
給付金申請の流れは、事務所ホームページにて解説させていただいています。
併せてご参考ください。
その他、介護休業給付金のお手続きなど雇用保険のお手続きは社会保険労務士へお任せください。
煩雑なお手続きを代行いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。