入社時の各種手続きで色々な番号を使うことになります。
雇用保険被保険者番号と基礎年金番号とはどんな番号でしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
入社をするときの加入手続きでは、各保険で色々な番号が登場します。
どれがどれ?となることはありませんでしょうか。
今回は、雇用保険被保険者番号と基礎年金番号についてご紹介いたします。
雇用保険被保険者番号と、基礎年金番号の違いは…?
会社で加入する保険は、健康保険、厚生年金、雇用保険などいくつかに分かれています。
加入の手続きは、氏名や生年月日以外にも番号が必要になります。
番号が違っていると、正しく手続きができなくなるので確認が必要になります。
中でも、雇用保険被保険者番号と基礎年金番号という番号は聞き馴染みがあるかもしれません。
違いはあるのでしょうか。
雇用保険被保険者番号と基礎年金番号は、別の番号で別の保険の手続きで使います。
このように両者は目的が違う番号となります。
各番号の特徴をご紹介いたします。
雇用保険被保険者番号は、雇用保険の手続きで使用
雇用保険被保険者番号は、ハローワークでの雇用保険の手続き用の番号となります。
桁数は、0000-000000-0とハイフンで区切られた11桁となります。
入社時の雇用保険の資格取得手続きをはじめ、各種給付金でも使用することになります。
基礎年金番号は、厚生年金(健康保険)の手続きで使用
基礎年金番号は、年金機構での厚生年金の手続きで使用します。
協会けんぽに加入している会社は、健康保険の加入も年金機構へ手続きをするのでセットで使うことになります。
桁数は、0000-000000とこちらもハイフンで区切られていて10桁となります。
ただし、厚生年金の加入手続きはマイナンバーでも可能となっています。
基礎年金番号の代わりにマイナンバーを記入すると、住所の省略ができたりと事務負担が軽減されます。
そのため、現在は基礎年金番号を記入しないケースも増えているかもしれません。
番号は、どうやって確認すればよいですか?
雇用保険被保険者番号と基礎年金番号が、わからなくなったら?
雇用保険被保険者番号と基礎年金番号、どちらも頻繁に使うものではないので番号がわからないということもあるかと思います。
それぞれの確認方法をご紹介いたします。
雇用保険被保険者番号は、被保険者証や離職票などの書類で確認
雇用保険に加入をすると、被保険者証という加入者証が発行されます。
番号は、そちらで確認するのが一般的です。
また、前職を離職した時に発行された離職票などでも確認ができます。
因みに、新卒社員などで雇用保険に加入するのが初めての時は番号がありません。
入社時点で番号を持っていない時は、番号なしで手続きします。
以前の解説記事も併せてお読みください。
基礎年金番号は、年金手帳や基礎年金番号通知書
基礎年金番号は、年金手帳に記載があるので、年金手帳での確認が一般的です。
ただし、年金手帳は令和3年で廃止されていて、現在は基礎年金番号通知書が発行されています。
年金手帳を紛失してしまったときは、基礎年金番号通知書を再発行することになります。
なお年金番号は、20歳になった時点で付与がされています。
20歳以上でしたら、雇用保険のように番号自体がないということは、通常はありません。(海外にいた場合などは除きます。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雇用保険被保険者番号と基礎年金番号の違いについてご紹介いたしました。
- 雇用保険被保険者番号と基礎年金番号は、別の番号で使い道の違うものとなります。
- 雇用保険番号は雇用保険(ハローワーク)、基礎年金番号は厚生年金(年金機構)の手続きで使います。
- 番号がわからない時は、雇用保険被保険者証や年金手帳などで確認ができます。
入社手続きでお困りの時は、ご参考いただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。