会社へ入社すると雇用保険や厚生年金の手続きをします。
手続きで前職などの職歴が知られてしまうことはあるのでしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
会社の各種入社手続きは様々なものがあります。
雇用保険や社会保険では被保険者証や年金手帳を会社に提出することが多いです。
手続きで職歴(前職、前々職)が知られてしまうことはあるのでしょうか。
【前職・前々職】雇用保険や社会保険の手続きで職歴がばれてしまうことは…?
転職するとき、多くの場合は選考時に履歴書等を提出しているかと思います。
そのため、採用担当者には職歴を知られているのが一般的ですが、雇用保険の事務担当が別の人だったりすることもあるかもしれません。
入社した時の雇用保険の手続きで、職歴が知られてしまうことはあるのでしょうか。
雇用保険被保険者証へ記載の会社名で、職歴の一部は伝わる可能性があります。
雇用保険の手続きの為、会社へ前職の雇用保険被保険者証を提出することが多いです。
雇用保険被保険者証には、当時加入していた会社等の名前が印字されています。
そのため、提出した被保険者証に印字されている職歴は伝わることになります。
被保険者証を提出したくない時は、どうすれば良いですか?
雇用保険の加入手続きは、雇用保険被保険者番号があれば可能です。
事務担当者へ被保険者証を提出したくない時は、番号だけ伝える方法が良いかもしれません。
前々職の記載は?
転職が多い時、前職の名前は伝わっても構わないけれど、前々職は伝えたくないということもあるかもしれません。
雇用保険被保険者証には、そのとき加入している会社しか記載はされません。
そのため、前職の雇用保険被保険者証を提出すれば前々職は伝わりません。
年金手帳で職歴はわかる?
入社手続きで年金手帳を提出することも多いかと思います。
年金手帳で職歴がわかることはあるのでしょうか。
年金手帳は、基本的には自分で記録を書き込むものとなります。
そのため、加入していた会社が印字されるということはありません。
実際のところ、年金記録を記入していることは少ないかと思いますので、年金手帳から職歴が伝わることは少ないです。
きちんと記録している年金手帳を提出してしまうと、職歴が伝わってしまうのでご注意ください。
なお年金手帳は現在は廃止されて、番号のみが書かれた基礎年金番号通知書が使われています。(カードサイズのもので、職歴などは記載されていません)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雇用保険の手続きや年金の手続き(年金手帳)と職歴についてご紹介いたしました。
- 雇用保険被保険者証には、加入していた会社名が印字されるので前職など職歴が伝わる可能性があります。
- 雇用保険番号のみを伝えることでも手続きは可能です。
- 年金手帳は自分で記録を記入するため、自分で何も書いていなければ提出しても職歴は伝わりません。
雇用保険のお手続きの際、ご参考いただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。