—ケンタくんが最近流行のキャッシュレス決済のデビューをしたようです。
キャッシュレス決済、僕も始めてみたんだけど便利だね。
私も最近始めましたよ!
うちの給与も電子マネーで支払いできないのかな?
今の労働基準法では通貨払いが定められてるからできないんですよ
そうなんだね。残念だな。
キャッシュレス時代とのことで、様々な施策が行われています。
僕も最近スマホ決済を始めたのですが、便利で気に入っています。
それでは、給与の支払いをキャッシュレス・電子マネー等で行うことはできるのでしょうか。
どうやら、現状では壁があり難しいようです。
今回は、労働基準法を交えて給与の支払いの話をルール書かせていただきます。
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さて、給与支払いの電子マネー解禁についてですが、
2018年12月に政府は解禁する方針を定め進んでいました。
2019年度解禁を目指すとのことですが…
単純な便利さという面だけでなく、
外国人労働者への給与の支払い方法として役立てようという目的があるそうですね。
最近、外国人労働者さんが増えました。
飲食店やコンビニエンスストアで、活躍している姿がとても印象的です。
そんな外国人労働者さんたちの中には、銀行口座を作れずに苦労している人が多いようです。
外国人さんが働きやすい環境にするという点でも解禁が待ち遠しいです。
ところが、解禁には大きな壁が立ちはだかっていました。
法律労働基準法の壁…
壁の名は、お馴染みの労働基準法です。
労働に関するさまざまなルールがまとまった、とても重要な法律です。
その労働基準法に、通貨払いの原則というものがあります。
給与は通貨で支払わなければなりません。この場合の通貨とは、日本のお札と硬貨のことです。
簡単に申し上げますと、こんな内容です。
これが、労働基準法の原則です。ところが…
いつも口座振り込みで、お札と硬貨でもらったことなんてないけど…
と、思われる方がたくさんいらっしゃることでしょう。
現在、当たり前のように行われている口座振り込みは、実は例外的な方法です。
同意があれば例外的に口座振替でオッケーですよ
というあくまでもイレギュラーなケースとして認められています。
キャッシュレスの給与支払いを解禁するためには同じように、
法律で例外として認められなければなりません。
法律を変えるためには、国会で議論をして通さなければなりませんね。
そう簡単に進まなそうな予感がします。
安全性が課題
すんなりと法改正がされれば解禁となるわけですが、やはり法律といった感じですね。
安全性の面から議論が難航しているようです。
銀行が絶対というわけではありませんが、
やはり、堅実性、安全性という面では、銀行預金並みのものはハードルが高いようですね。
給与は労働者の生活に特に密接にかかわってくるところです。
利便性も大事ですが、じっくりと議論をしてもらいたいところです。
また、解禁が実現したら会社の事務仕事が増えることになると思います。
僕は電子マネーでお給料を受け取りたいです。
私は今まで通り、銀行の振り込みが良いです。
ということになると、会社さんの給与担当さんは大変になってしまうかもしれません。
安全性を担保しつつ事務担当者が利用しやすいような仕組みになればよいなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
給与支払いの電子マネー解禁の現状について書かせていただきました。
普段、何気なく生活している中でも、労働基準法を始め色々なルールがありますね。
とても便利なキャッシュレスですが、給与の支払いとなると大きな壁があります。
便利な世の中の裏には、色々な人の議論や苦労があるということでしょうか。
しかし、その壁により守られているという側面もあるので、バランスが難しいですね。
その他、給与や賃金のことでお困りでしたら、
最後までお読みいただきありがとうございました。