【記載例有り】定時決定の数字が違う!算定基礎届の訂正・取消届の書き方

社会保険・労働保険等手続き

—算定基礎届(定時決定)の決定通知書が届きました。社長のケンタと総務のココアが内容を確認しています。

ケンタ
ケンタ

全員の名前が載ってるから届出漏れはなさそうだね。よかった。

ココア
ココア

私とスミレの金額がおかしい気がしますが…

ケンタ
ケンタ

本当だ!金額を逆に書いちゃったのかな。

ココア
ココア

間違ってたら、後から訂正できますので、早めに提出しましょう。

ケンタ
ケンタ

すぐに訂正するね。次からは気を付けます。

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

定時決定のための算定基礎届の決定通知書を確認していたら、金額が違っていたり出し忘れが発覚したことはありませんでしょうか。

そんなときは、訂正届を提出する必要があります。

今回は、算定基礎届の訂正届(取消届)の作成のご紹介となります。

算定基礎届そのものの解説記事は➡こちら

なお、月額変更届(随時改定)の訂正届の書き方は➡こちらの記事でご紹介してます。

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【記載例有り】定時決定の数字が違う!算定基礎届の訂正・取消届の書き方

算定基礎届(定時決定)の訂正・取消届の書き方

最初にご案内ですが、算定基礎届は訂正専用の用紙がありません。(雇用保険は訂正専用のものがあったりしますので、要注意です)

通常の算定基礎届の用紙をアレンジして、訂正届・取消届として使用します。

まずは、年金事務所のホームページからダウンロードをお願いします。

記載例も作成させていただきましたので、併せて書き方をご紹介いたします。

書き方を簡単に申し上げますと、訂正は赤黒のペンで正誤を書くことになり、取消は全部赤で書くことになります。

以下で具体的に確認していきます。

提出前の算定基礎届は、二重線で訂正してオッケーです。訂正印は、不要!

最初にご案内です。ここからご紹介の内容は、算定基礎届を提出➡標準報酬月額が決定された後の訂正方法となります。

提出前の書き間違いの時は、二重線で消していただいてオッケーです。

訂正印の必要もありません。

見づらくて気になるときは、再度、白紙の算定基礎届をダウンロードできます。

ダウンロードは、コチラ➡日本年金機構ホームページ

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【記載例有り】算定基礎届の金額を訂正したいときは…

それでは、さっそく訂正届の書き方を見ていきます。

まず、参考としてすでに提出をした算定基礎届をこちらのものとします。

(金額はあえてシンプルでキリの良い数字にしてあります。)

年金事務所からの決定通知書を確認していたところ

ココアとスミレの金額が誤っていたことが発覚しました。

2人の正しい報酬額

<ココア>

4月 260,000円 5月 260,000円 6月 260,000円

<スミレ>

4月 200,000円 5月 200,000円 6月 200,000円

こちらが2人の正しい報酬額だったので

ココアの各月を、200,000円→260,000円

スミレの各月を、260,000円→200,000円へ訂正する必要があります。

以上の情報をもとに、こういった訂正届を作成することになります。

 ⇊【算定基礎届 訂正 記載例】⇊
(見やすくするため、様式を一部加工しています)

書き方のポイントは…

  • わかりやすく、赤字で表題部分に訂正届と書く
  • 誤った金額を赤字で書き、正しい金額を黒字で書く。(逆にならないようにご注意)
  • その他(名前や生年月日等)の情報は最初に提出した内容をそのまま黒で書き写す。

なお、訂正の必要ない人は記入しなくてオッケーです。

こんなときのために最初に提出するときに控をとっておくと役立ちます。

また、添付資料が必要な場合があります

事前に年金事務所へ確認することをお勧めします。



提出先は?

提出先は、管轄の年金事務所(年金事務センター)です。

厚生年金適用課へ送ります。
年金事務所の部署紹介の記事は➡こちら

年金事務所の場所をご案内いたします。

➡ 日本年金機構 全国の相談・手続き窓口

事務処理専用の拠点、事務センターへも提出できます。一覧はコチラ
➡ 日本年金機構 事務センター一覧

健康保険組合加入の会社さんは、併せて健康保険組合へも提出することになりますので、お忘れなく。

健康保険組合と協会けんぽの違いの記事は➡コチラ

作成ができたら早めに提出することを勧めます。

【記載例有り】算定基礎届を丸ごと取消したいときは…

届け出た内容をそのまま取り消すときは取消届というかたちでの作成となります。

例えば、先程のサンプルのケンタくんの算定基礎届を取り消したいとします。

書き方のポイントは…

  • わかりやすく表題部分に赤字で取消届と書く
  • 対象者の既に届出済みの内容を赤で書き写す。

といったものです。

記載例はこちらですので、ご参照ください。

こちらも、最初の提出の届出控えを保管しておけば、作成のときに楽ですね。

 



算定基礎届を出し忘れた場合は?

算定基礎届を出し忘れた場合は?

算定基礎届の通知書を見ていても人数が足りない。

つまり、出し忘れがあった場合はどうなってしまうでしょうか。

結論から申し上げますと、

届け出がなかった人は従前の標準報酬月額でそのまま決定されることになります。

従前の標準報酬月額で決定してしまった後でも直すことはできますが、できるだけ出し忘れないようにしたいですね。

年金事務所によっては、未提出のお知らせを事前に送ってくれるところもあるようですが、遅れに気づいたら早めにご対応ください。

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まとめ ~落ち着いて、赤黒訂正を~

まとめ ~落ち着いて、赤黒訂正を~

いかがでしたでしょうか。

  • 訂正は、赤黒で正誤を記入して提出。
  • 取消は、全部赤字で記入して提出。
  • 標準報酬月額は、保険料額にかかわってくるので、出し忘れに注意!

訂正がないに越したことはありませんが、

万が一の際は、慌てずに訂正届を作成できればと思います。

算定基礎届や社会保険の手続きでお困りのことはありませんか?

社会保険労務士へご相談ください。

資格取得届の訂正届の記事は➡コチラ

月額変更届の訂正届の記事は➡コチラ

賞与支払届の訂正届の記事は➡コチラ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 



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