—個人事業を営むテツオくんは、国民年金保険料を毎月納付書で払っています。
今月も国民年金保険料を払ってきたよ。
銀行以外でも、コンビニでも払えて便利だよね。
でも、払いに行くのを忘れちゃいそうになる時もあるんだよね。
口座振替やクレジットカードでも払えるますよ。納付方法によっては割引もあってお得になるんですよ。
そうなんだね。さっそく手続きをしてこよう!
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
会社などで、厚生年金に加入していないと、国民年金保険料をご自身で納めることになります。
(第3号として扶養に入っている場合など例外有)
納付書をもって、銀行やコンビニで納付する方が多いかと思いますが、
他にも納付方法があります。
メリットはあるのでしょうか?
今回は、国民年金の納付方法についてのご紹介です。
【口座振替】QRも検討?国民年金の納付方法【クレジットカード】
先日、気になるニュースを見かけました。(Yahoo!ニュースより引用)
QRコードを使った、いわゆるスマホ決済ですね。僕も使っています。
こちらで、国民年金保険料の納付を可能にする検討に入ったようです。
納付率アップにつながるか、気になるところですね。
国民年金保険料といえば、納付書をもって現金で…というイメージが強いかと思いますが、
現在も、現金払い以外の方法が認められています。
それは、以下の2つ
- 口座振替納付
- クレジットカード納付
それぞれで、何かメリットはあるのでしょうか。
手続き方法と併せて、ご紹介いたします。
いつから引き落としか要注意!国民年金の口座振替納付
まずは、口座振替による納付方法です。
こちらを申し込むことで、指定した口座から自動で国民年金保険料が引き落とされることになります。
わざわざ銀行等や郵便局へ行く必要がなくなり便利ですね。
割引などのメリットはあるの?
口座振替納付には、いくつかの方法があり、割引が適用されるケースがあります。
【割引のケース有】国民年金口座振替納付の方法を確認!
国民年金の口座振替方法は以下の通りです。
- 2年前納(4月~翌々年3月分)
- 1年前納(4月~翌年3月分)
- 6カ月前納(4月~9月分、10月~翌年3月分)
- 当月末振替(早割)
- 翌月末振替
上記の1~4の方法で申し込みをすると、割引が適用されます。
なお、前納は前もって、まとめて納付する方法です。
上記の期間に固定されていて、任意の1年間などを選ぶことはできません。
割引額は、どれくらい?
年金事務所のホームページを引用します。
※いずれも令和2年度の金額です。
国民年金保険料は毎年改定されるので、若干金額が変動します。
年利4%の複利現価法という方法で計算されるので、
納付の期間が長い方が割引額が上がります。
ただ、1回の納付額は結構な金額になりますので、ご確認のうえお申し込みください。
口座振替納付(変更)申出書 を提出します。
さて、実際の手続き方法です。
国民年金保険料を口座振替で納付するには、申出書を提出する必要があります。
申出書は、こちらからダウンロードできます。
こちらを年金事務所の国民年金課へ提出します。
(年金事務所のお仕事紹介記事は➡こちら)
金融機関へ提出してもオッケーと年金機構のホームページには書かれています。
国民年金保険料の口座振替を停止したいときは?
国民年金保険料の口座振替を停止するためには、
国民年金保険料 口座振替辞退申出書を提出する必要があります。
ダウンロードは➡こちら
申込みの時期に注意!
国民年金保険料の口座振替は、申込み後すぐには始まりません。
先程紹介のように、前納をするときは、それぞれで期間が設定されており、
申込み期限までに提出をする必要があります。
期限は、その年の2月末日となっております。(日並びによって、多少変わることがあります。)
6カ月前納(10月~翌年3月分)の期限は8月末日です。(こちらも日並びで、多少変わります。)
当月末振替と翌月末振替は、
金融機関の手続きが終わり次第「〇月から始まります」という通知が届くことになります。
口座振替開始までは、どうやって支払えばよいの?
口座振替開始までは、納付書で支払うことになりますので、紛失に注意しましょう。
ポイントでお得!国民年金のクレジット納付
国民年金保険料は、
クレジットカードを使って納付することもできます。
ポイントが貯められてお得ですね。
このクレジット納付の方法...僕自身、以前は勘違いしていたですが
「納付書をコンビニへ持って行き、クレジットカードで払う」というものではありません。
口座振替のように、事前に申込み手続きを行い、
完了次第、継続的に立替え納付がされるというものです。
感覚としては、スマホアプリの毎月課金のような納付方法です。(わかりにくいでしょうか…)
クレジット納付も割引制度あり!
こちらも、口座振替と同じように、いくつかの納付方法があります。
- 2年前納(4月分~翌々年3月分)
- 1年前納(4月分~翌年3月分)
- 6カ月前納(4月分~9月分、10月分~翌年3月分)
- 毎月納付
毎月納付は、口座振替と違い、早割の方法はありませんのでお気を付けください。
2年、1年、6ヵ月まとめての納付だと、割引が適用されますが、
口座振替を使う時より、割引額が若干少なくなっています。
例えば、令和2年度保険料の場合
<クレジット納付で国民年金保険料を前納した時の金額を口座振替と比較>
6カ月分を現金払いで前納すると810円の割引
⇔口座振替の時は、1,130円の割引
1年前納付をした時の割引額は、3,520円の割引
⇔口座振替の時は、4,160円の割引
2年度分(令和2年4月分から令和4年3月分)前納すると、14,590円の割引
⇔口座振替の時は、15,840円の割引
※いずれも令和2年度の金額です。
国民年金保険料は毎年改定されるので、若干金額が変動します。
国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書を提出します。
クレジット納付も口座振替と同様に、手続きが必要になります。
申出書を年金事務所の国民年金課へ提出します。
ダウンロードは年金機構のホームページからできます。
被保険者とカードの名義人が違うときは、同意書が必要になりますのでご注意ください。
国民年金保険料のクレジット納付を停止したいときは?
クレジット納付を停止するときは、
クレジットカード納付辞退申出書を提出します。
ダウンロードは➡コチラ
締切りに要注意!
クレジットも前納の場合は締切りが設定されています。
4月からスタートするタイプはその年の2月末、
10月からスタートするタイプ(6ヵ月前納のみ)は、その年の8月末となっています。
【要注意】過去分の保険料は、口座振替やクレジット納付はできません。
さて、便利でお得な口座振替やクレジット納付のご紹介をさせていただきました。
一つ注意点をお伝えします。
こちらの納付方法は、
事前申し込み➡手続き完了後、現行の保険料の納付という形式となっております。
そのため、過去の保険料の納付では使うことができません。
納付書で納付をする形になります。
同様に、追納保険料に関しても、納付書払いのみとなります。
追納保険料についての記事は➡コチラ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 国民年金保険料は、口座振替、クレジット払いが可能
- 納付方法が数種類あり、割引が適用されるものもありお得。
- それぞれ、事前に申込が必要(停止するときも手続きが必要)
毎月、納付書で払っていると、うっかり忘れていて、未納のお手紙が…
なんてことが起こったりしそうですね。
自動で納付される仕組みになっていれば安心です。
便利でお得な制度ですので、ぜひご利用ください。
また、保険料の納付が難しい方は、免除の手続きもあります。
国民年金の免除の記事は➡コチラもご参考ください。
国民年金のお手続きでお困りごとはございませんか?
社会保険労務士へご相談ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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