【記載例付き】賞与支払届の訂正届の書き方

社会保険・労働保険等手続き

ケンタくんの会社では、ボーナスを支給しました。賞与支払届の提出が終わり、決定通知書を確認しているようです。

ケンタ(社長)
ケンタ(社長)

賞与支払届の決定通知書が届いたよ。

ココア(総務)
ココア(総務)

内容は、間違えていないですか?

ケンタ
ケンタ

あ!アユムさんの金額が違ってる!書き間違えて提出しちゃったみたい…

ココア
ココア

赤字と黒字で訂正届を作れば、提出後でも、訂正ができますよ。

ケンタ
ケンタ

そうなんだね。すぐに作ることにするよ。

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

賞与(ボーナス)を支給した後、年金機構(健康保険組合)へ賞与支払届を提出します。

手続きが終わると、標準賞与額の決定通知書が届きます。

提出後、賞与支払届に書き間違いが発覚、決定通知書の金額が違う!ということはありませんでしょうか。

今回は、賞与支払届の訂正方法をご紹介いたします。

賞与支払届の解説記事は➡コチラ

※この記事は、協会けんぽ加入の会社さんを想定して書かせていただいています。
組合健保の時は、扱いが異なる場合があるかもしれませんので、参考程度でお願いいたします。

詳細は、各健保組合へご確認ください。

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【記載例付き】賞与支払届の訂正届の書き方~提出後のケース~

【記載例付き】賞与支払届の訂正届の書き方~提出後のケース~

さて、さっそく訂正方法の紹介です。

訂正専用の書類はないため、通常の賞与支払届をアレンジするかたちで作成します。

賞与支払届のダウンロードは、こちらより⇓

エクセル版とPDF版が選べます。

ポイントは以下の通り。

  • 表題部分に「訂正届」と赤字で記入
  • 賞与額の正誤を赤字、黒字で記入。

では、具体例と一緒に記載方法を確認しましょう。

ケンタくんが代表取締役を務める、株式会社 黄金旅程にて

令和2年12月10日 賞与(ボーナス)を支給しました。

実績に基づいて、賞与支払届を作成し、年金機構へ提出をしました。

ところが、決定通知書を確認したところ、

従業員のアユムさんの金額に誤りがあったことが発覚します。

アユムさんの賞与支給額は300,000円でしたが、誤って200,000円と書いて提出をしていました。

そこで、訂正届を作成します。 

目的は、アユムさんの賞与額を200,000円➡300,000円に訂正することです。

アユムさんの整理番号は3、生年月日は平成5年10月11日とした場合

訂正届は以下のようになります。

※見やすくするために、様式を一部加工しています。

※押印欄は、現在廃止されています。

【賞与支払届 訂正届 記載例】

【賞与支払届 訂正届 記載例】

訂正の必要がない人については、記入しなくてオッケーです。

なお、余白に「計算間違い」や「記入間違い」などの訂正理由が書いてあると、年金事務所の担当者さんが助かるそうです。



【参考】賞与支払届総括表は、再提出不要 ※令和3年度より、総括表は、廃止されました。

賞与支払届を提出するとき、総括表という書類を一緒に提出しているはずです。

今回のように、訂正届を作成すると総括表の金額も変わってきますね。

そうなると…

総括表も訂正届を作るのかな…

と疑問を持つかもしれません。

僕も、気になり、年金事務所へ確認をしたことがあります。

問い合わせの結果、総括表の再提出は、不要とのことでした。

賞与支払届総括表の解説記事は➡コチラ

※令和3年度より、総括表は、廃止されました。

訂正理由書など、添付書類は?

届出を訂正をするときは、

賃金台帳や理由書が必要になることが多いですが、

賞与支払届の訂正では、添付書類は基本的に不要です。

しかし、年金事務所や健保組合によっては、必要になるケースがあるかもしれませんので、

気になるときは、各行政にご確認いただければと思います。

提出先は、年金事務所(事務センター)適用課

書類が完成したら、年金事務所(事務センター)へ提出します。

係は、適用課です。(年金事務所のお仕事紹介の記事は➡コチラ

健康保険組合加入の会社さんは、併せて健保組合へも提出することになります。

健康保険組合と協会けんぽの違いの記事は、➡コチラ

何日以内という期限はありませんが、

早めに訂正されるように、すぐに提出することをお勧めします。

なお、遡及できるのは2年間までとなりますのでお気を付けください。

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提出する前の訂正は、二重線でオッケー!訂正印不要!

提出する前の訂正は、二重線でオッケー!訂正印不要!

先ほどご紹介の訂正届は、

賞与支払届を提出後(決定通知受領後)、間違いが発覚して訂正をするときの方法となります。

では、提出する前に書き間違えた場合は、どのように訂正をすればよいでしょうか。

こちらは、とても簡単です。

間違えた個所を二重線で消して、書き直せばオッケーです。

訂正印は不要です。

二重線だらけで見辛くなってしまったら、再ダウンロードをされても良いかもしれません。

まとめ ~決定通知書の確認が重要!~

まとめ ~決定通知書の確認が重要!~

いかがでしたでしょうか。

簡単にまとめさせていただきます。

  • 賞与支払届を、提出後に訂正するときは、見出し部分に訂正届と赤字で書き、金額を赤字と黒字で訂正。
  • 総括表は、再提出不要。
  • 賞与支払届を提出前に訂正する場合は、二重線で書き直せばオッケー。訂正印は不要。

間違いがあった場合、すぐに訂正できるように決定通知書の確認が重要ですね。

ご参考いただければ幸いです。

※この記事は、協会けんぽ加入の会社さんを想定して書かせていただいています。
組合健保の時は、扱いが異なる場合があるかもしれませんので、参考程度でお願いいたします。
詳細は、各健保組合へご確認ください。

算定基礎届の訂正届の記事は➡コチラ

月額変更届の訂正届の記事は➡コチラ

資格喪失届の訂正届の記事は➡コチラ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 



☆この記事を書いた人☆
社労士 鈴木翔太郎

東京の秋葉原の社会保険保険労務士です。
社会保険・労働保険などの手続きを中心に労務関係のお仕事をしています。ハローワークや年金事務所・労働基準監督署へ提出する書類でお困りの際はぜひお声かけください。
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