【二重加入は不可!】雇用保険は、複数の会社で加入できる?

しごとのコラム

近年、副業・兼業・ダブルワークをする方が増えています。

複数の会社で雇用保険の加入要件を満たしたらどうなるのでしょうか。

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

雇用保険の加入は、要件があります。

その加入要件を複数の会社で満たすと、どうなるでしょう。

今回は、雇用保険の複数加入の可否についてご紹介します。

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【二重加入は不可!】雇用保険は、複数で加入できる?

【二重加入は不可能】雇用保険は、複数で加入できる?

多様な働き方が、ささやかれる昨今です。

副業・兼業・ダブルワークをする人が増えてきました。

複数の会社で要件を満たすケースも、少なくないのではないでしょうか。

複数の会社で雇用保険加入要件を満たすときの扱いは、以下のようになっています。

複数の会社で雇用保険の加入要件を満たす場合は、主たる賃金を受ける会社でのみ、雇用保険に加入することになります。

2箇所以上で同時に加入はできないということですね。

また、加入するのは主たる賃金を受ける会社でという決まりになっています。

そのため、基本的には、お給料の高いほうで加入することになります。

好きなほうを選択することはできないので、ご注意ください。

その他、雇用保険の疑問は、厚労省のこちらのサイトが参考になります。よろしければ、ご活用ください。

雇用保険の加入要件を、簡単に確認。

雇用保険の加入には、主に2つの要件があります。

  • 1週間の所定労働時間が、20時間以上であること
  • 31日以上の雇用見込みがあること

学生さんなどの例外はありますが、要件を満たすと基本的には全員が加入することになります。

なお、年齢要件は撤廃されています。

加入要件については、過去の記事もご参考ください⇊

それでは、兼業・ダブルワークに気づかず複数の会社で加入手続きをしたら、どうなるのでしょうか。

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複数の会社で雇用保険の加入手続きをしたら…

複数の会社で雇用保険の加入手続きをしたら… 

例えば、シゲルくんというダブルワークをしている人がいたとします。

シゲル
シゲル

2021年1月から、A社で仕事をしていて雇用保険に加入しています。

2021年7月から、B社でも仕事を始めました。

B社でも雇用保険の加入要件を満たしていますが、A社の方がお給料が高いです。

雇用保険の加入の手続きは、資格取得届を提出をすることになります。

こんなケースで、B社が雇用保険資格取得届を提出してしまったらどうなるでしょうか…

A社で加入中の場合、B社で資格取得(加入)手続きは、できません。

雇用保険は、ハローワークのシステム上、二重加入ができないようなシステムになっています。

そのため、うっかり二重加入していたということは、起こりません。

一安心と思う一方で、次のようなことがありそうです。

雇用保険でダブルワークがばれる?

先ほどのケースでシゲルくんが、ダブルワークを隠してB社へ就職した場合、こんなことが起こりえます。

B社の担当者
B社の担当者

シゲル君の雇用保険資格取得の手続きにいきました。

ハローワークから「どこかで雇用保険に加入中だから、B社での手続きはできません」

と言われました。

A社での雇用保険加入がされているので、B社で手続きができないということですね。

ダブルワークは、色々な事情があるかとは思いますが、お気を付けください。

 



まとめ ~パート・アルバイトの雇用保険は、特に注意~

まとめ ~パート・アルバイトの雇用保険は、特に注意~

いかがでしたでしょうか。

  • 雇用保険は、一箇所でのみ加入ができ、二重加入はできない。
  • 二箇所で加入要件を満たしたら、主たる賃金を受ける会社で加入。
  • ハローワークのシステム上も、複数の会社で同時加入はできないようになっている。

正社員さんよりも、パート・アルバイトさんのほうが、こういったケースが多いように思えます。

保険料の徴収にもかかわるので、お気を付けいただければと思います。

このブログでは、ほかにも雇用保険やお仕事に関する情報を発信中です。

「今年度の雇用保険料率って、いくら?」

記事は、コチラ⇊

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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