【退職時、会社に返却しません】雇用保険被保険者証は、複数持っていても平気?

社会保険・労働保険等手続き

雇用保険に加入すると、雇用保険被保険者証が発行されます。

被保険者証を、複数持っているということはありませんか?

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

雇用保険に加入する社員を採用すると会社は資格取得手続きをします。

その後、加入のしるしとして雇用保険被保険者証が発行されます。

一つの会社につき、一枚発行されることになります。

転職をした時は、複数枚持っていても平気でしょうか。

今回は、複数の雇用保険被保険者証の扱いについてご紹介します。

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【退職時、会社に返却しません】雇用保険被保険者証は複数持っていても平気?

被保険者証と言うと、ひとり一枚というイメージがあるかもしません。

ところが、雇用保険被保険者証は複数持っていても問題ありません。

健康保険証は、退職するときに会社へ返却することになります。

しかし、雇用保険被保険者証は退職するときに会社へ返却することはありません。

被保険者証は持ったまま退職をして、次の会社へ提出することも多いですね。

例えば、Aさんが〇社を退職して、被保険者証を次の△社へ提出したとします。

△会社で資格取得の手続きが終わると、雇用保険被保険者証が再度発行されます。

〇社の被保険者証は、回収されないのですか?

〇社の被保険者証は、Aさんの所有物なので手続きが終わったらAさんのもとに返ってきます。

このように、転職をして雇用保険の加入を繰り返すとその数だけ雇用保険被保険者証が発行されることになります。



【注意】雇用保険被保険者証の番号が、違ってないか要確認

ここまで、雇用保険被保険者証は加入するたびに発行され、会社へ返却しないので複数持っていても問題ないとご紹介しました。

複数持っていること自体は問題ないのですが、雇用保険番号が異なっていたら要注意です。

雇用保険番号は、会社が変わっても同じ番号を使用します。(未加入の期間が長いと変わることがあります)

そのため、雇用保険被保険者証が複数あっても、雇用保険番号は同じであるはずです。

万が一、違う番号のものがあったら、その番号の記録は繋がっていない可能性があります。

記録を繋げることはできるのですか?

同一人物に対しての、複数の雇用保険番号は統合をすることができます。

以前、解説記事を書かせていただきましたので、ご参考ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

雇用保険被保険者証は、複数持っていても平気?というお話をさせていただきました。

  • 雇用保険に加入するときに受取る被保険者証は、複数持っていて問題ありません。
  • 健康保険証と違い退職時に返却しないため、転職をするたびに増えていきます。
  • ただし、雇用保険番号が異なっていると記録が繋がっていないので要確認です。

僕自身も転職が多く、複数枚持っています。

出来れば、会社が変わっても使えるようなものになってほしいところですが、現状難しいようです。

ご参考いただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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