雇用保険料が毎月変わる理由は…?

しごとのコラム

雇用保険や健康保険、厚生年金に加入すると毎月お給料から保険料が控除されます。

健康保険、厚生年金は同じ金額なのに、雇用保険料は毎月違う?と疑問に思うことは、ありませんか?

ブログへお越しいただきありがとうございます。

社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。

各種保険に加入をしているとお給料から保険料が控除されます。

社会保険(健康保険、厚生年金、介護保険)は、前の月を変わらないのに、雇用保険は違うことはありませんか?

今回は、雇用保険料が毎月異なる理由についてご紹介します。

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雇用保険料が毎月変わる理由は…?

毎月の給与明細で、控除される各種保険料の額を確認することができます。

多くの方は、残業代などで毎月の支給額に変化があると思います。

支給額が変わっても、社会保険料(健康保険、厚生年金、介護保険)の金額は、変わっていないことが多いはずです。

たまたま改定されることがあっても、社会保険料が数ヶ月変わり続けることは滅多にありません。

ところが、雇用保険料は毎月異なっていることが多いかと思います。

いったいなぜでしょうか。

雇用保険料は、毎月のお給料に保険料率を掛けるので残業代などで支給額が変わると保険料も変わります。(=社会保険の標準報酬月額の仕組みは使いません)

このように、雇用保険は支給額が変わると、その額に応じて保険料が変わります。

一方、社会保険料はもとになる標準報酬月額が改定されなければ、保険料は基本的には動きません。(保険料率が改定されたときは除きます。)

逆に支給額がずっと変わらないときは、雇用保険料も一定の金額になります。(保険料率が改定されたときは除きます。)

雇用保険料率は、毎年4月に見直しがされます。

雇用保険料は、残業代など含めて毎月のお給料に保険料率を掛けるので、毎月違うことが多いとご紹介いたしました。

毎月変わるなかでも、雇用保険料の金額がいつも以上に高い、または安いと思うこともあるかもしれません。

雇用保険は、保険料率が毎年4月から見直しがされます。(令和4年は例外的に10月も改定)

保険料率は、上がることもあれば下がることもあります。

年度代わりに金額がおかしいと思ったら、保険料率改定の影響の可能性があります。

今の雇用保険料率はいくらですか?

雇用保険料率は、厚生労働省のホームページで確認ができます。

リンクをご案内いたします。

令和5年度の雇用保険料率の解説も併せてご参考ください。

 



まとめ

いかがでしたでしょうか。

雇用保険料が、毎月変わる理由についてご紹介いたしました。

  • 雇用保険料は、残業代等含めて毎月のお給料に保険料率を掛けるため、毎月違うことが多いです。
  • 社会保険料(健康保険、厚生年金、介護保険)は、標準報酬月額が改定されなければ、残業代等が動いても保険料は変わりません。(※保険料率が改定されたときは除きます)
  • 雇用保険料率は、毎年4月に見直しがされます。

同じようにお給料から控除されていても、社会保険料と雇用保険料は計算の仕組みが異なっています。

標準報酬月額を使わないところが雇用保険料の特徴と言えると思います。

疑問に思った際はご参考ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 



☆この記事を書いた人☆
社労士 鈴木翔太郎

東京の秋葉原の社会保険保険労務士です。
社会保険・労働保険などの手続きを中心に労務関係のお仕事をしています。ハローワークや年金事務所・労働基準監督署へ提出する書類でお困りの際はぜひお声かけください。
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