雇用保険料率は、毎年見直しがされます。
2023年(令和5年)4月より、引き上げになる予定と発表されました。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
雇用保険に加入している労働者と、雇用する事業主は雇用保険料を負担します。
料率は、毎年度見直しがされますが、令和5年度よりアップする予定と発表されました。
今回は、令和5年度の雇用保険料率についてご紹介いたします。
※ 令和6年度の雇用保険料率の記事はこちらです。
(料率は据え置きです。)
【いくらになる?】2023年(令和5年)4月から雇用保険料引き上げへ。
まずは、ニュースサイトを一つご紹介します。
2023年(令和5年)4月から雇用保険料率が上がることになりました。
保険料率表は、厚生労働省のサイトで確認ができます。
✅ 厚生労働省 雇用保険料率について (令和5年度分が更新されています。)
令和5年度保険料率は、令和4年度後半の率に、会社、労働者それぞれで+0.1%[1/1,000]される予定です。
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令和5年度(2023年度)の雇用保険料率を確認
厚生労働省のサイトにて、令和5年度(2023年度)の雇用保険料率が公表されました。
保険料率表はコチラです。
雇用保険料率は、業種ごとに3種類に分かれています。それぞれご確認いただければと思います。
因みに、アップの原因は、新型コロナによる雇用調整助成金とされています。
助成金の利用が増え、雇用保険財政が厳しくなり、保険料率が上がることになりました。
いくら上がりますか?
保険料率は労働者負担、事業主負担それぞれで0.1%上がることになります。
例えば…
現在30万のお給料で働いているとすると、お給料の控除額が300円アップすることになります。
同時に、事業主(会社)が負担する分も300円アップします。
令和5年度(2023年度)は、10月の変更はありません。
前年度(令和4年度)は、雇用保険料率が4月と10月の2段階で変更されていました。
令和5年度は、10月の変更はされないので年度を通じて同じ保険料率です。
前年度がイレギュラーだったので、基本的に雇用保険料率は年度毎に設定されます。
一般の業種の場合、労働者負担は5/1,000(0.5%)→6/1,000(0.6%)へ
雇用保険料率は、業種によって異なります。
現在の保険料率表と令和5年度の表を比較します。
まずば、現在(令和4年度後半)の保険料率表です。
労働者のお給料から控除される金額は、①労働者負担分を参考ください。
次に令和5年度の保険料率表です。
一般の業種の労働者負担分は、現在5/1,000(0.5%)となっています。
これが令和5年度からは、6/1,000(0.6%)になります。
他の業種も、それぞれアップすることが確認できます。
一般の業種の「一般」って何ですか?
ここで云う一般とは、農林水産・清酒製造、建設の事業以外のすべての業種を表します。
そのため、多くの企業は一般の業種に該当します。
一般の業種は、労働者負担が5/1,000(0.5%)→6/1,000(0.6%)上がることなっています。
例えば、一般の業種で30万円のお給料だと、現在は1,500円の雇用保険料となります。
それが来年度からは、300円アップして、1,800円へ上がることになります。
一ヵ月ごとに見ればそこまで大きな金額ではありませんが、年間を通すと負担が上がる印象を受けます。
事業主負担分は、一般の業種では8.5/1,000から9.5/1,000へアップすることになります。
事業主負担分は、雇用する人ごとに負担が増えますので会社によっては、重荷が大きくなります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
雇用保険料率引き上げについてご紹介いたしました。
- 2023年(令和5年)4月から雇用保険料引き上げが予定されています。(※正式に令和5年度保険料率が発表されました。)➡➡ 厚生労働省 令和5年度雇用保険料率のご案内
- 労働者負担、事業主負担それぞれで0.1%上がることになります。
- 一般の業種の労働者負担分は、5/1,000(0.5%)→6/1,000(0.6%)へあがります。
雇用保険料は、令和4年度もアップしていて財政の厳しさが伝わってきます。
今後の動きにも注目していきたいことろです。
令和4年度の雇用保険料の解説記事も併せてご参考ください。
令和5年度の協会けんぽ健康保険料率も解説させていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回の内容を動画でも解説させていただきました。
併せてご覧ください。
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