小さな子がいる労働者は、子の看護休暇を取得することができます。
対象となる「子」の範囲の拡大が検討されることになりました。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
子育て支援に関する制度が頻繁に改正されています。
子の看護休暇について、対象範囲を小学3年生まで広げる検討が始まりました。
今回は、子の看護休暇の対象の拡大についてご紹介いたします。
【改正・育児】子の看護休暇の対象を「小学校3年生まで」に拡大を検討
まずは、ニュースサイトを一つご紹介いたします。
現在、子の看護休暇は、「小学校入学前」の子のために取得できる制度となっています。
改正により、子の範囲を「小学校3年生終了まで」に拡大する検討が始まりました。
利用がしやすくなり、両立支援の助けになりそうです。
いつから改正されますか?
改正の時期は、現時点では明かされていません。
来年の通常国会で法案成立を目指すとのことなので、施行はまだ先のことになりそうです。
現行の子の看護休暇とは?
子の看護休暇の制度自体は、現在も利用することができます。
対象は「小学校入学前」の子がいる労働者となります。
例えば、子供が急に体調を崩してしまったときや予防接種に連れて行くときなどで利用可能です。
休暇は何日間取得できますか?
子の看護休暇は、年間で5日間まで取得可能です。
1日、半日単位だけでなく時間単位でも取得ができます。
※ 時間単位の取得は、一定の労働者は労使協定で除外することができます。
年次有給休暇のようにお給料は発生するのでしょうか。
有給、無給かは法律では決められていないので企業の自由となります。
そのため、看護休暇が無給の時は、年次有給休暇を取得するというケースも多いかと思います。
看護休暇については、以前解説させていただいたことがあります。
併せてご参考ください。
申出書のテンプレートの案内もさせていただいています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子の看護休暇の対象拡大についてご紹介いたしました。
- 子の看護休暇の対象を、小学校3年生終了までに拡大する検討が始まりました。(現行は、小学校入学前)
- 2024年の通常国会で成立を目指しています。
- 子の看護休暇とは、子供が急に体調を崩してしまったときなどに年5日まで取得できる休暇制度です。
無給とされていることが多いこともあり、あまり浸透していない制度という印象があります。
今回の改正を機に制度が周知されればと個人的には考えております。
なお、今回の記事は速報的な内容となるため、今後内容が変更される可能性があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。