労働者の受け取るお給料は最低賃金を下回ってはいけません。
最低賃金は、毎年改定されます。今年度はいくらになるでしょうか。
ブログへお越しいただきありがとうございます。
社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
労働条件の中でも賃金は特に重要なものです。
賃金は、最低ラインが法律で決められています。
この最低賃金は毎年度改定がされます。
令和4年度最低賃金は、いくらになるでしょうか。
今回は、令和4年度の最低賃金についてご紹介します。
※この記事内での最低賃金は、地域別最低賃金とさせていただきます。（もう一つ特定最低賃金というものもあります）
【東京は1,072円の予定】令和4年度最低賃金は、いくら？改定時期は？【10月から改定！】
まずは、こちらのNHKニュースをご紹介いたします。
現在の東京の最低賃金は、1,041円です。
1,072円の予定ということは、31円のアップとなりますね。
これは、過去最大のアップとなります。
昨年度は、1,013円➡1,041円と28円上がり話題になっていたのですが…
それを上回る上げ幅です。個人的にかなり驚いています。
その他の都道府県でも30円前後の増額が見込まれています。
大阪では、初の1,000円超えということで話題になっています。
※他の道府県のまとめは、厚労省より発表されましたらご案内いたします。
全国平均では、961円になる見込みです。
現在の全国平均は930円ですので、影響は大きくなりそうです。
これは、中央最低賃金審議会という諮問機関の申し入れに沿ったものとなります。
因みに、この大幅アップの背景には、物価高が影響しているとのことです。
毎年夏ごろに話題になる最低賃金ですが、改定時期はいつからなのでしょうか。
最低賃金は、10月から改定！
ここからは、最低賃金の改定時期のご紹介です。
最低賃金は、年度ごとに変わるのですが、一般的な4月～翌3月とは違うサイクルになっています。
最低賃金は、10月から改定されます。
おそらくは、一般的な年度末3月で統計を締める → 春ごろデータを集計 → 夏で議論をする…
秋から改定という流れなのだと個人的には考えています。（詳細は不明ですが…）
そのため、10月からはお給料の金額は注意が必要です。
お給料が翌月払いのときは、いつから変わりますか？
例えば
月末締めの翌月20日払いの会社で、10月1日から最低賃金が変わったとすると…
（最低賃金の改定日は、10月2日～、3日～など都道府県で微妙に変わります。）
10月1日からの労働分から変わるので、11月20日に受け取るお給料から変わります。
仕事をした日をベースにするということになります。
そのため、計算期間が月を跨ぐ場合などは、注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 令和4年度最低賃金は、30円前後の増額が見込まれる大幅アップとなります。
- 東京は、1041円から1,072円と増額の予定です。
- 最低賃金は、毎年10月から改定されます。
ここ数年、最低賃金は大きな増額を続けています。（令和2年度は除きます）
改定の時期が近づきましたら、お給料の確認をしていただければと思います。
求人票等でも古い内容ですと、下回っていることがあるので要注意です。
このブログでは、他にもお仕事に関するコラムを書かせていただいています。
令和3年度の最低賃金のご紹介は、こちら⇊
その他の記事も、ぜひお読みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
