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社会保険労務士の鈴木翔太郎と申します。
僕たち社労士がお世話になっている役所に労働基準監督署があります。
労働基準法をはじめとする労働法令の番人のようなところです。
労基署、ローキ、監督署…色々な呼び名がありますね。
名前はよく聞くかと思いますが、余り馴染のないところかもしれません。
今回は、労働基準監督署の仕事について書かせていただきます。
労働基準監督署とは どんなところ?
労働基準監督署といえば、
これと、これが法律違反です!ただちに改善しなさい!
こんな感じで、悪い会社へ立ち入り検査をして厳しく指導をする…
そんなすこし怖そうなイメージがある方もいるのではないでしょうか。
僕もこの仕事を始めるまではそうでした。
書類を提出するときは、ドキドキしていたものです…。
確かに、厳しいところは厳しいですし、
法令違反の会社へは、しっかりと指導を行っています。
しかし、きちんと対応をしていれば、心配することはありません。
僕は実際に怖い職員さんに会ったことはありません。
そんな労働基準監督署の部署は…
大きく分けると、こういったところがあります。
次の項からは、それぞれの課の業務内容を、簡単に書かせていただきます。
※業務課という監督署の庶務、会計をしている課もありますが、省略させていただきます。
方面(監督課)とは
監督課というほうがイメージしやすいのですが、一般には方面と呼ばれています。
主に労働基準法の法令違反などに基づいた
労働相談や臨検監督(いわゆる立ち入り検査)、行政指導を行っている部署で、
メディアなどでも取り上げられる、一般のイメージに近いのかなと思います。
賃金未払いや、長時間労働、解雇、最低賃金、パワハラ、…色々な相談がありますね。
また、労働基準監督署は司法警察業務も行っています。
つまり
悪質な事案には、捜索や差し押さえ、逮捕などの操作を行い、送検する権限も持っているということになります。
ちゃんと、法令を遵守していきたいところですね。
ちなみに、労働基準監督署の調査は、いわゆる、内部告発のような申告に基づいたものもありますが、多くはランダムで選ばれているだけのものです。
定期テストのようなものですね。
特に心当たりがなくても、調査はあるということですので、
万が一案内が届いても、慌てずに準備をしましょう。
また、労働基準法に基づく書類の提出先です。
主な提出書類
- 36協定届
- 就業規則届
- 適用事業所報告 など…
これらのものは、労働基準監督署の方面課へ提出しましょう。
36協定について気になる方は、こちらの記事をお読みください。
適用事業報告の解説記事はこちら。
安全衛生課とは
お次は、安全衛生課です。
主に、労働安全衛生法に基づき労働者が健康的に安全に働けるように指導を行う部署がこちらです。
会社の健康診断などはお馴染ですね。
他には、最近ではストレスチェックなども扱っています。
また、人そのものだけでなく、フォークリフトなどの機械の安全審査や工事計画の審査、有害化学物質の確認等も行っている部署になります。
働く環境だけでなく、機械や工事の審査などは社会生活上も大切なものとなりますね。
主な提出書類
- 定期健康診断結果報告書
- 衛生管理者選任報告
- 労働者死傷病報告 など…
これらのものは、労働基準監督署の安全衛生課へ提出しましょう。
衛生管理者選任報告についての記事はこちら。
労働者死傷病報告は、こちらの記事で解説しております。
労災課とは
労災保険法に基づき、労災保険申請書の審査をしたり、労働保険料についての業務を行っています。
保険給付に関することはもちろんですが、事業所の保険関係成立届の事務もこちらが扱っています。
主な提出書類
これらのものは、労災課が提出先です。
保険料の申告書につきましては、
各都道府県の労働局でも、受付ができますのでご利用ください。
なお、同じ都道府県内でしたら、管轄にかかわらず都道府県労働局に提出できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
簡単に労働基準監督署の業務内容を書かせていただきました。
働き方改革が本格化して、ますます重要な行政機関となりますね。
36協定の作成や労災保険のお手続きでお困りごとは、ございませんか?
社会保険労務士へご相談ください!
年金事務所とハローワークの紹介記事も、ぜひお読みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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